▼ TOEFL で高い点数を取ると、GPAなどを補えるか?
前回の話しと少しかぶりますが、TOEFL で必要とされる点数は、MBA留学
なのか、大学院留学なのか?学部なのか?などのレベルによっても変わって
きます。 また出願先の学校のレベルによっても変わってきます。
要求されるスコアは、低いところで37点(短大留学レベル)から
100点(MBA、大学院のトップ校レベル)です。
たとえば、例年の合格者の平均GPAが 3.60 なのに対し、自分の GPA
が 3.0 だったとして、TOEFLで要求されている100点を大きく超えるスコア
を取ると、GPAの不足分を補えるか?
こういうご質問をよく頂きます。
結論からいきますと、TOEFL で GPA は補えません。
GPAのみならず、TOEFLは他のどの要素も補うことはできません。
仮に TOEFL で120点とっても、GPA が著しく合格ラインに達していない
場合は落とされてしまう公算が大というのが現実です。
TOEFL の位置づけは、あくまで 「出願資格があるか・無いか」
であって、どこまで競争力があるかには関係がない数値とされています。
GPA を補えるのは、GMAT/GRE/SATなどの Native も受けるテスト
のスコア、出願エッセー、推薦状、職務経歴などです。
And vice versa.
ですので、何かしら自分の弱い要素を補うために力を尽くすのであれば、
TOEFLはまず最低でも規定値をクリアし(出願資格をまず確保し)、
他の挽回の望める要素を強化していく事が、合格率を上げてくれる
道になります。
▼ GPAの挽回に寛大なスクールと、厳しいスクールがある
GPA の挽回が必要な場合には、TOEFLではなく他の出願要素で
補っていくという話でしたが、そもそも全ての学校が GPA の挽回に寛容
なわけではありません。
GPA は GPA! (斬り!!! [昔流行った波田陽区] )
なんてスクールも沢山あります。
GPAで不利な場合には、寛容なスクールに出願先を集中させた方が、
同じ GPA でも合格率は上がります。 GPAに寛大と言っても、どんなGPAでもいいですよ、というわけではなく、やはり一定の合格圏内の幅というものはあります。ありますが、その幅が狭い学校もあれば広い学校もあります。幅の広い学校であれば、幾分のGPAの低さのみで決定的に足きりとなるわけではありませんので、幅の狭い学校への出願よりは(他のすべいての条件が同じであれば)合格率が上がると考えられます。[2014-07/29 update]
USA Club, 山内
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